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パレスチナ問題知る 愛知青年ネットが学習会

 愛知県の青年ネットAICHI(愛知青年革新懇)は21日、名古屋市内でパレスチナ研究者の金城美幸さんを招き連続学習会を開き、22人が参加しました。

 金城さんは「パレスチナから見た世界」と題して講演。イスラエルによる占領地拡大、パレスチナ難民問題など歴史的背景や70年に及ぶ難民キャンプの状況などを報告し、「人間らしい生活を送ることや故郷の歴史を語り続けることがパレスチナ人の抵抗の美学」と強調しました。

 日韓両国をめぐる問題についても述べ、「従軍慰安婦に象徴される戦争での加害責任を『終わった』として封殺し、ヘイトスピーチやバッシングによって暴力的に否定する日本の現状はパレスチナとも重なる部分が多く、決して他人事ではない。個人の尊厳を守り、自らの人権を回復するたたかいを続けることが、暴力の歴史を乗り越える重要な要素となる」と訴えました。

 参加者からは「複雑なパレスチナ事情を理解することができた」、「自分に何ができるか考えたい」、「歴史を正しく認識することからはじめて、考え行動していきたい」などの感想が寄せられました。

(12月27日 しんぶん赤旗)