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日韓対立の背景は 名古屋で12・8不戦のつどい

 日本ジャーナリスト会議東海や愛知県平和委員会など13団体で構成する「アジア・太平洋戦争を忘れない実行委員会」は8日、名古屋市中区で「12・8不戦のつどい」を開き、81人が参加しました。

 東京新聞論説委員の五味洋治さんが「日韓対立の背景と日本のマスメディア」と題して講演。「募集」や「官あっせん」、「徴用」という形で動員された徴用工の現実を伝えていく必要があると述べ、問題を消そうとする日本政府を批判しました。

 政府と同調して市民を戦争にたきつけたメディアの歴史にふれ、「政府の言い分をそのまま伝えるのではなく、『批判的に伝える』『疑いながら伝える』ことの大切さを日韓関係のもつれのなかで学んだ。幅の広い報道をしたい」と話しました。

 2000年に創刊した市民参加型のネットメディア「オーマイニュース」の市民記者・李斗煕(イ・ドゥヒ)さんが特別発言。既存メディアへの不信感が創刊の背景にあったと述べ、「表現の不自由展・その後」の再開を求める日本の市民運動を伝える記事が掲載されたことなどを紹介しました。

 あいさつした愛知県平和委員会の高橋信理事長は、「ファクトチェック(真偽検証)をする力を一人ひとり、そして仲間でつくり上げていかないといけない」と話しました。

(12月11日 しんぶん赤旗)