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〝若者を戦場に送らない〟全国母親連鎖行動

赤紙を模したビラを手渡し対話する参加者=8日、名古屋市中区

 各地で8日に「全国母親連鎖行動」が行われ、母親たちが戦時中の召集令状「赤紙」を模したビラを配布し、「若者らが赤紙一枚で戦場に送られた時代を繰り返してはいけない」と訴えました。

 名古屋市中区の三越前では、愛知母親大会連絡会が宣伝。15人が参加し、「赤紙って知っていますか?」などと、学生や買い物客らと対話し、平和を守る大切さを訴えました。核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」や「桜を見る会」に関するシール投票への協力を呼びかけました。

 ビラを受け取った碧南市の女子中学生(12)は、「曾祖父が戦死した。今後は戦争で命を落とす人がないようにしてほしい」。県内の女性(24)は「普段の生活では考えない戦争について考える良い機会になった」と話しました。

 名古屋市の女性(47)は、「多くの犠牲者を出し、大切な家族を奪う戦争は絶対だめです。選挙では憲法9条を守る人を選びたい」と話しました。

 マイクを握った愛知母親大会連絡会事務局次長の石井好子さん(71)は、「若者を二度と戦場に送ってはいけない。戦争につながる9条改憲を阻止しよう」と訴えました。

(12月10日 しんぶん赤旗)