ニュース

〝賃上げへ 動きある〟名古屋で国民春闘討論会開く

賃上げ、労働条件改善へ活発に議論した討論集会=1日、名古屋市熱田区

 愛知県労働組合総連合(愛労連)と愛知国民春闘共闘委員会は1日、名古屋市内で国民春闘討論集会を開き、組合役員ら約100人が参加しました。

 あいさつした知崎広二・愛労連議長は、「愛労連結成から30年。結成時には大企業の内部留保還元を主張するのは私たちだけだった。今では麻生太郎財務大臣さえ内部留保の活用を言いだした。今春闘は大幅賃上げ、最賃1500円・全国一律賃金の実現、労働時間短縮、社会保障拡大などをめざし、国民的な共同の運動をつくろう」と訴えました。

 全労連の斎藤寛生常任幹事が講演し、「参院選では維新を除く全政党が最低賃金を公約に掲げた。全労連などが開いた『最賃改定、地域間格差是正・めざせ1500円・国会内集会』には自民、立憲、国民、共産、社民の議員が参加し、れいわ党首からビデオメッシージが寄せられるなど大きく動いている」と強調しました。

 竹内創・愛労連事務局長代行が春闘方針案の重点について、▽大幅賃上げ・全国一律最低賃金制度の確立▽均等待遇・労働時間短縮の実現▽安倍改憲を許さず、平和と核兵器廃絶の実現▽労働者・国民のための税と社会保障の改革▽労働組合の見せる化と組合員参加の組織拡大―など提案しました。

 榑松佐一・愛労連顧問が「技能実習制度の実態と『改正』入管法」をテーマに講演しました。

(12月4日 しんぶん赤旗)