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多様な性YES「LGBT知って」と名古屋でパレード

例んぽーフラッグやプラカードを掲げて行進する人たち=15日、名古屋市中区

 「LGBTのことを知ってほしい」「誰もが生きやすい社会を」―。性的少数者を象徴する虹色の旗を掲げたパレードが15日夜、名古屋市中区栄の繁華街で行われました。

 主催は、レインボーなごや。SNSなどで呼びかけられ、約30人が参加。参加者は「多様な性にYES」、「誰が好きでもええがや」などプラカードを持ち、沿道の人たちに訴えました。パレードを見た通行人や外国人観光客から拍手が送られる姿も見られました。

 参加したゆりさん(25)は「私は女性です。彼女はMtF(体の性は男性で心の性は女性)です。戸籍の性別を変えるために性別適合手術がいる。こんな制度があるのは、世界で日本だけ。戸籍制度なんてなくなればいい」と話しました。日本共産党のすやま初美参院選挙区予定候補も参加しました。

 パレードに先立って、「LGBTの夢と現実」と題したシンポジウムが開かれました。動画配信などでLGBTへの理解を広めるマサキチトセ氏が講演。「今年は、自民党の杉田議員による発言で社会を巻き込んだ運動に広がった」と振り返り、「LGBTと一言に言っても、人それぞれで多様性がある。当事者の声を可視化させて、理解を広めることが重要」と語りました。「LGBTs集いと支援の場ぎふ・ぱすぽーと」の田中雪斎さん、レインボーなごやの酒井徹さんが活動報告しました。

(12月20日 しんぶん赤旗)