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福祉予算削るな 医療・保育・福祉関係者らアピール

「福祉予算を削るな! 福祉を金もうけに利用するな!」。安倍政権が強行する社会保障制度改悪に抗議し、社会保障予算の大幅拡充を求める愛知県民集会が28日、名古屋市中区で開かれ、福祉、保育、医療関係者ら700人が怒りの声を上げました。

 県保育団体連絡協議会や全国福祉保育労働組合東海地方本部など13団体でつくる実行委員会が主催。毎年秋に行われ、今年で20回目です。

 石井一由記実行委員長は主催者あいさつで「安倍首相は改憲と合わせ、さらに社会保障・社会福祉の市場化・営利化を進めようとしている。福祉は国民の権利。社会保障制度充実は全国民の願い。分野を超えて運動を広げよう」と強調しました。

 各分野の人たちが舞台に立ち、「国は毎年、自衛隊予算を増やす一方で福祉予算は削減している。税金の使い方を変えるべきだ」、「国や自治体の障害者雇用の水増しは許されない。障害者手帳を持たない精神や発達障害も含め障害者雇用の促進を」、「安倍首相は来年からの消費税10%引き上げを表明した。導入理由の『社会保障のため』は真っ赤なウソだった。増税中止を」などと訴えました。

 参加者は「福祉に関わるものとして、平和を守り、憲法が生かされる社会の実現をめざす」との集会アピールを、「福祉を守れ」のボードを掲げ大きな歓声と拍手で採択。集会後、とんがり帽子にマント姿のハロウィーンの仮装をして繁華街をパレードし、沿道の人たちの注目を集めました。

 3歳児と参加した女性(30)は「安倍首相の改憲や福祉に対する考えは『国民は黙って国の言うことを聞け』と怖い感じがする。強権姿勢の安倍首相は早くやめてほしい」と話しました。

(10月31日 しんぶん赤旗)