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曲技飛行は航空法違反 ブルーインパルスは危険 住民388人が刑事告発

 昨年3月5日の航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)航空祭で、「ブルーインパルス」が人口密集地の上空で「曲技飛行」を行ったのは航空法違反だとして、名古屋市、春日井市、小牧市、豊山町などの住民388人が26日、名古屋地検に前小牧基地司令と飛行隊員を刑事告発しました。

 航空法の第91条では、国土交通大臣の許可なしに、人や家屋の密集している地域の上空で宙返り、横転などの曲技飛行を行ってはならないとし、第81条では低空飛行を禁じています。ところが、昨年の航空祭では、大臣の許可を得ないまま、機体の姿勢を急激に変化させ、地上2㍍の超低空を飛行するなど「曲技飛行」を行いました。

 告発状では、展示飛行や訓練中の事故を紹介し、危険性を指摘。基地周辺が人口密集地だと明らかにもかかわらず、前基地司令が大臣に許可申請もとらず、航空法を無視した「曲技飛行」「超低空飛行」を行ったことを糾弾しています。

 昨年3月の航空祭では、基地周辺の2市1町(春日井市、小牧市、豊山町)の首長が展示飛行に反対。周辺住民8479人分の反対署名が大村秀章県知事に提出されました。

(1月28日 しんぶん赤旗)