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春闘勝利へ愛労連などが新春学習会

 愛知県労働組合総連合(愛労連)と愛知国民春闘共闘委員会は6日、2018年春闘で改憲阻止、大幅賃上げ、国民生活をまもれと名古屋市内で新春学習会を開き、約200人が参加しました。明治学院大学国際平和研究所研究員の木下ちがや、名古屋大学名誉教授の森英樹両氏が講演しました。

 榑松(くれまつ)佐一愛労連議長は、安倍9条改憲NO!3000万署名を職場・地域で旺盛に取り組むことを呼びかけ、「今日の学習を力に、今春闘で大幅賃上げ、労働条件改善へ、国民的な共同の運動をつくろう」と訴えました。

 木下氏のテーマは「総選挙の結果を労働組合としてどう見るか」。総選挙結果や憲法、原発などをめぐる各政党の状況について述べ、「今は転換期。市民運動、労働運動も野党共闘を支える新たな取り組みが必要。」と強調しました。

 森英樹名古屋大学名誉教授は「安倍改憲を阻止するために」と題し、第1次安倍内閣(2006年)から今日までの改憲動向を詳細に説明。「9条改憲反対の世論を示すため3000万署名を成功させ、安倍首相に国会発議をさせず、9条改憲を断念させよう」と呼びかけました。

 フロアから質問が多く寄せられ、「若い世代に自民党支持や改憲肯定が多い。若い世代へどう訴えていけばよいか」などの質問がでました。木下氏は「若者に自民党支持が強いわけではない。以前のように学校の自治会やサークル、職場での先輩、後輩のコミュニケーションがなくなっている。政治的課題で論議する場が少なく、世代的に分断されているから、若者は一見保守化したように見えるだけ」と指摘。「過労死とかパワハラとか、関心に沿った身近な問題からの情報発信が重要ではないか」と答えました。

(1月9日 しんぶん赤旗)