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「共謀罪」阻止へ声大きく「安倍政権は退陣だ」各地で訴え

 
 安倍政権が強行を狙う「共謀罪」に怒りを示す街頭宣伝が12日夜、名古屋市中村区の名古屋駅前で行われ、大学教授、弁護士、主婦、学生、政党など16人がマイクを握りました。3・11以降、脱原発などで若者デモを主催してきたANTIFA758(アンティファ名古屋)の主催。路上には100人以上が集まりました。通行人が立ち止り、訴えに拍手を送るなど、街頭は活気にあふれました。

 森原康仁・三重大教授は、「安倍政権は権力を私物化している。縁故主義がはびこれば、自由、民主主義、公正、平等は価値がなくなる。怒りを目に見える形にしたい」と集会の意義を述べました。

 飲食店を経営する上野ヨシノリさん(36)は「政治の話はめんどくさい。でもそれじゃ、やりたい放題される。未来の子どもたちが理不尽に死ぬのは許せない。怒りをちゃんとあらわしていきたい」。介護職員の斎藤蝶一郎さん(32)は、「ウソやごまかしで国民をだまし続ける安倍政権は権力をおごったファシズム。一日も早く退陣させよう」と力強く訴えました。

 大学生2人もマイクを握り、4年の男子学生は、「監視社会をつくろうとしている人たちが、『道徳』を語っている。これからどうなるかわからない」、「国民を見ずに、どこ見て政治をやってんだ。この政治から民主主義を守るために、自分の頭で考えて、訴えていきたい」と話しました。

 日本共産党、社民党、自由党の代表もあいさつ。共産党・もとむら伸子衆院議員は、緊迫する国会情勢を述べ、「超富裕層のための政治が行われている。野党と市民が連帯・団結し、安倍政権退陣へ力をあわせよう」と語りました。自由党の、森ゆうこ参院議員からメッセージが寄せられました。

 会メンバーのコロさん(31)は、「『共謀罪』を知らない人に、上から目線ではなく、一緒にやろうよという気持ちでしっかりと話そう」と呼びかけました。

(6月15日 しんぶん赤旗)