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緊急着陸 原因究明を 空自小牧基地に要請

 
 愛知県内の市民、平和団体や労働組合などでつくる小牧平和県民集会実行委員会は27日、航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)を訪れ、同基地所属のC130H輸送機がトラブルを起こし、16、17日連続して県営名古屋空港(豊山町)に緊急着陸したことに対して、原因究明・再発防止策を明らかにするなど5項目を申し入れました。

 この間同基地の「オープンベース」てブルーインパルスの展示(曲技)飛行を、地元住民や自治体首長などの反対の声を無視して強行したことにも抗議し、3月に予定されるブルーインパルスの展示飛行をしないよう申し入れました。
 地元住民や県平和委員会など12人が参加。小牧市在住の諸岡聡美さんと西岡久男春日井平和委員会事務局長が、基地の担当官に請願書を手渡しました。
 西岡氏は、基地に関わる事故や故障が相次いでいることをあげ、「事故のたびに、文書で市民に公表するよう求めてきたが回答は一度もない。人命にかかわる重大事故が起こる前に、態度を改めるべきだ」と話しました。
 応対した担当官は、「文書での回答は、上級司令部に報告し検討していく」と答えるにとどまりました。また「小牧でのブルーインパルス飛行は、垂直飛行をしていないので曲技飛行にはあたらない」と述べ、予定通り行うとしました。

 小牧基地に関わる事故やトラブルは2010年以降だけでも22件。15、16年とも年5回発生しており、住民に「いつ墜落事故が起きるか」と不安が広がっています。
(1月28日 しんぶん赤旗)