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憲法を生活の隅々に 愛知母親大会で1350人交流

 

 「生命(いのち)を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることをのぞみます」をスローガンに、第59回愛知母親大会が8日、豊橋市で開かれました。池田香代子さんが講演し、会場いっぱいの1350人が熱心に聞き入りました。

 主催者あいさつで、水谷津太枝代表委員は「9条改悪や集団的自衛権の行使を許さず、憲法を生活のすみずみに、誰もが人間らしく生きられる社会をめざして、学び合い、手をつないで行動しましょう」と呼びかけました。

 池田さんは自民党改憲草案を厳しく批判し、「若者たちを絶対に戦場に送ってはなりません。いまが私たちのふんばりどころです。憲法を守り抜き、がんばってこの社会を少しでも良くして子どもたちに手渡しましょう」と熱く語りました。

 活動交流では、日本軍「慰安婦」問題の早期解決や、女性の働く権利の確立、福祉・医療制度の充実などをめざす各団体の代表が報告。県内で避難生活を送る福島県出身の母娘が「子どもに少しでも明るい未来を残したい」「もう二度と、お友達と分かれるのはいや。原発をなくして」と訴えました。

 参加者は▽子どもの貧困と教育格差解消▽女性の地位向上と男女平等▽核兵器も基地も戦争もない平和な日本の実現▽消費税増税と社会保障制度の改悪阻止▽浜岡原発の即時廃炉と原発ゼロへの転換―を求める大会決議と、憲法を守り生かす草の根の運動を呼びかけるアピールを採択しました。
 
地元を中心に活動するサークル「和太鼓ごんべ」の勇壮な演奏が参加者を魅了しました。

 全体会に先立ち、「いま、日本国憲法…戦争と女性」をテーマにしたシンポジウムなど21分科会が開かれました。
 保育園に通う子ども2人を連れて参加した、シングルマザーの伊佐次飛鳥さん(28)=名古屋市天白区=は「働きながら子育てをするのは本当に大変。行政は学童保育を充実してほしい。将来子どもたちが戦争に行かないよう9条を守りたい」と語りました。(9月11日)