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各地で平和の鐘つき 広島被ばく68年 核兵器廃絶誓う

 

 広島市に原爆が投下されて68年の6日、愛知県内各地で、地域の平和団体などが呼びかけで「平和の鐘つき」が行われました。

 一宮市萩原町の正瑞寺(しょうずいじ)では、萩原9条の会の呼びかけで大雨の中、市民らが集まり原爆投下時刻の8時15分から鐘をつき、原爆と戦争の犠牲者に黙とうをしました。同寺では25年前から毎年、6日と長崎に原爆が投下された9日、終戦の日の15日に「平和の鐘つき」をしています。

 鐘つきの後、住職で萩原9条の会代表の小笠原恵正さんは「鐘突きを始めたのは尾張地方で最初。寺として地域住民の人と協力して『鐘つき』以外にも様々な取り組みをしている。最近では原爆被災者を招き『被ばく体験を聞く会』を開いた。福島原発事故で福島県から市内に避難している人の支援活動もおこなっている。平和を願い今後も運動を続けていく」と話しました。

 同寺の鐘つきに毎年参加している日本共産党一宮・尾北地区委員会の板倉正文副委員長は「安倍政権の集団的自衛権容認や麻生副総理兼財務大臣の暴言は絶対に許せない。『ナツスに学ぶ』など論外。安倍首相ら改憲をめざす政治家には平和憲法の意義や中身を真摯学んでほしい」と語りました。

 名古屋市中村区の西祐寺(さいゆうじ)では年金者組合中村支部が「平和のつどい」を開催。8時15分からの平和の鐘突きの後、同会の朗読くらぶによる与謝野晶子作の「君死にたまふことなかれ」の朗読や参加者全員による平和をテーマにした曲を歌う追悼合唱を行いました。(8月7日)