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三菱電機派遣切り裁判

仕事否定され悔しいー原告

 

三菱電機(本社、東京都千代田区)に派遣切りされた3人の労働者が、同社と各派遣会社を相手取り、三菱電機社員の地位確認と損害賠償を求めている裁判の第4回口頭弁論が1月28日、名古屋地方裁判所(多見谷寿郎裁判長)で行われました。
 原告側はこれまで、▽就労当初の三菱電機の業務請負は偽装されたもので、三菱電機社員の教育や指揮命令下で働いていた▽その後の派遣労働者として就労した期間も通じて、原告は正社員の代替として、正社員と同じように就労していた―などとして「請負や派遣の形式でなく、実態に基づいた判断を」と主張していました。
 この日の裁判で被告側は、原告の主張を全面的に否認・反論する書面を提出しました。
 報告集会で加藤悠史弁護士は、被告の主張を「会社に都合の悪いことは徹底して否認し、事実を捻じ曲げている」と批判。長谷川一裕弁護士は「きちんと事実にもとづいた裁判にさせていきたい」と述べました。
 各原告は「私がやった仕事を否定されて悔しい。仕事の指揮をした社員の名前も覚えている。これに負けず本当のことを伝えていく」「声をあげられず職場を去った人たちのためにも、頑張って勝利したい」と述べ、支援を訴えました。
 同裁判を勝たせる会の本田直子事務局長が行動提起をし「諸団体との共同や宣伝を強め、会員を増やして裁判を支えよう」などと訴えました。(2010年1月31日)