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【09.05.26】三菱ふそう大江工場閉鎖ーせこ比例予定候補、説明もとめ懇談

 三菱ふそうトラック・バス(川崎市)が小型バスを生産する大江工場(名古屋市港区)を来年6月までに閉鎖すると発表した問題で、日本共産党のせこゆき子衆院比例予定候補は5月26日、同工場を訪問し、計画の内容の説明を求めました。佐野たかふみ南区生活相談所長、山口政信南部地区委員長が同席しました。
 同社からは塚田亮宏工作部部長(工場長)、小野内杉郎管理課長が応対しました。
 同社の説明では、中期経営計画にもとづいて、グループ全体として来年までに2300人(国内2000人)の正社員を削減するとともに、大江工場を閉鎖し、生産設備とともに正社員170人を子会社の三菱ふそうバス製造(富山市)に移すといいます
 せこ氏らは、「労働者を削減する前に、もっと大企業の社会的責任を果たしてほしい。数年前はずっと黒字だったのだから、内部留保を取り崩したり、株主配当を減らしたり、ほかにできることがあるのではないか」と訴えました。さらに「工場閉鎖によって、下請け企業や地域経済には重大な影響がある。大企業が率先して人員削減をすることが景気悪化に拍車をかけ、さらなるリストラの悪循環に陥ってしまう」と述べ、この間、日本共産党がトヨタ車体やホンダなどにも申し入れてきたことを紹介しました。
 会社側は、大江工場の製造ラインをそのまま富山工場に移動させるだけなので、労働者にはそのまま働いてほしいと思っていると述べ、下請け企業についても今までどおり生産が確保できるようにしたいと答えました。
 せこ氏らは「子どもの学校や親の介護など、さまざまな事情で富山に転居できない従業員もいる。きびしい経営環境の下で企業も苦しいところだと思うが、なによりも従業員の雇用と生活を最優先していただきたい」と要請しました。