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コロナ何でも相談51件 預貯金尽き生活できない 雇止めで国保料払えず

コロナに関する相談を受ける人たち=24日、名古屋市熱田区

 新型コロナウイルスの相談に無料で応じる「コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る なんでも電話相談会」が24日、全国で取り組まれ、愛知県では県弁護士会の協力を得て愛労連が実施しました。

 電話が鳴りつづけ、「預貯金が尽きて生活ができない」、「働いている飲食店が休業になったが、店から月1万円の支給しかない」など深刻な相談が次々と寄せられました。

 名古屋市熱田区の労働会館には4台の電話を設置。労組役員、医療関係者、弁護士ら28人が応対し、51件の相談がありました。

 レンタカー会社に勤めていた男性(53)は「契約社員だったが仕事減で昨年10月に雇い止めになった。生活が苦しく国民健康保険料金を払っていない。雇用保険(失業手当)も間もなく切れる」。イベント会社に勤める40代男性は「イベントが中止になり、オンライン業務になったが準備で忙しくなった。残業が増えたが手当がでない」。50代の男性は「ハローワークで仕事を探しているが50歳を過ぎると求人が少ない。昨年4月から相談しているが仕事に就けない」などの相談が寄せられました。

 相談員は、中小法人・個人事業者への一時支援金、個人への小口融資や生活保護などを勧め、申請手続きなどを説明していました。

 高齢者からは「市役所から案内が届いたが、電話が繋がらず予約が取れない」などの相談が多数。昨年10月に相談した女性(39)から「勧められた生活保護の受給が決まりました。ありがとうございます」との電話もありました。

 竹内創・愛労連事務局長代行は「コロナは終息せず、第4波になったと言われる中、生活に困窮する人が増えています。愛労連では相談センターを開設しています。一人で悩まず、気軽に相談して下さい」と話しました。

 労働相談センターは平日午前9時半~午後4時半、無料相談を実施しています。フリーダイヤル0120(378)060。

(4月28日 しんぶん赤旗)