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知事リコール運動に反対 愛知の会が市民集会

あいさつする久野共同代表=1日、名古屋市中区

 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」(2019年)の展示内容を不服として、高須克弥医師と河村たかし名古屋市長が呼びかけている大村秀章知事のリコール運動に反対する市民集会が1日、名古屋市中区で開かれました。弁護士や市民らでつくる「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会が主催。200人が参加しました。

 久野綾子共同代表は、「河村市長は南京大虐殺や慰安婦を否定する根っからの歴史改ざん主義者」と批判・「リコールを悪用した不当な暴力であり、断固抗議する。息苦しい社会にしないためにも必ず阻止しよう」と話しました。

 中谷雄二弁護士は「誰でも作品内容に好き嫌いはあるが、自治体は金は出しても口は出さないのが大原則。首長としてふさわしくないのは河村市長。声を高らかに上げていこう」。愛知県文化団体連絡協議会の石川久事務局長は「芸術は色んな人に見てもらい、高め合っていくもの。抗議し、反対運動がんばりたい」と話しました。

 立憲民主党の高木ひろし県議、共産党の江上博之市議があいさつ。江上氏は「市長がいまやるべきは新型コロナ対策。共産党ははっきりとリコール運動に反対し、市民の命と暮らし、文化を守るために全力を尽くしていく」と述べました。

 リコール署名は8月中旬ごろから始まる見通し。同会は各地での抗議宣伝や署名集めなど提起しました。

(8月3日 しんぶん赤旗)