愛知民報

【16.01.17】豊田市長選 8年ぶり選挙戦に 市民運動の リーダー 田中かつみさん挑む

 前回無投票の豊田市長選挙は、現職と新人の一騎打ちの様相。1月31日告示、2月7日投票です。
 「住みよい豊田を創る会」の田中かつみ氏(70)が日本共産党推薦・無所属で立候補を表明。地元紙は「市長選8年ぶり」「市民活動家が出馬表明」と注目しています。社民党支部も推薦します。
 日本共産党を除くオール与党体制の豊田市。オール与党をバックにした太田稔彦現市長は、名鉄豊田市駅北地区再開発に164億円の税金を投入。
 一方、医療・介護の基盤整備が遅れ、年間1000件以上の救急患者が市外に搬送され、市内特別養護老人ホーム待機者は788人も。少人数学級の拡充には、歴代市長以上に冷淡な態度です。
 市民運動が難しいといわれる豊田市で、その先頭に立ってきたのが田中さんです。全小中学校への扇風機の設置や市南部への医療施設建設に取り組んできました。
 田中さんは「異を唱えられる雰囲気が豊田にはない。言いたいことをいえることは、民主主義の根幹だ」と立候補を決意しました。
 田中さんは、?市長室は1階に移し市民と積極的に対話する、?市長給与は半額にして困っている市民に回す、?海外主張は行かないと公約。現市長との違いは鮮明です。
 現市長は、「安保法制は平和と安全のための重要な法案だ」と評価。戦争美化の教科書採択を推進する会議に公費で参加しています。
 同市長選は「海外で戦争する国づくり」「世界で一番企業が活動しやすい国づくり」を進める安倍政権と太田市政に「ノー」の審判を下す重要な選挙です。