愛知民報

【15.10.18】20億円の名古屋空港見学施設設置 県民から疑問、批判

 県が県営名古屋空港に設置を計画する航空見学展示施設に、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の実機展示が検討されていることに批判の声があがっています。
 5日の県議会で、日本共産党しもおく奈歩県議が「戦争美化につながる」として展示しないよう求めました。
 同空港の地元、豊山町の鈴木幸育町長は「若い子にそういうものを見せて、興味を持たせたくない」と発言しています。
 見学施設は事業費約30億円の大型。国産小型旅客機MRJや初の国産旅客機YSー11など三菱製の実機を展示する予定。有料で大人1000円、子ども500円。年35万人の入場を見込んでいます。
 県民から「事実上の三菱航空博物館」「隣接する三菱史料室には零戦が展示され、町立の航空館もある。無用のハコもの」「小牧基地や軍需産業と一体の見学展示施設は問題」などの批判が出ています。