愛知民報

【13.08.11】今注目される戦前・愛知の反戦運動 侵略戦争 ファシズムに抗して

 安倍自民党よ。おごるなかれ! 9条改憲で、戦争できる国をめざす安倍内閣の支持率は参院選後、急落しています。県内の平和運動が活発化し、戦前の反戦運動が注目されています。

 愛知民報社『愛知・日本共産党物語』(1993年発行)が伝える1920~30年代の愛知の反戦運動を紹介(一部)します。

学生が軍事教練反対

 戦前の学校には陸軍将校が配属され、軍事教練が正課として実施されていました。
 名古屋の第8高等学校(名古屋大学の前身)で軍事教練反対の学生運動が起き、商業、工業、医科の学校に広がりました。

軍需工場でストライキ

 全国的な兵器生産の拠点企業である三菱名古屋航空機製作所と愛知時計電機で、労働者が労働条件改善を求めて、ストライキに立ち上がりました。「国防問題」だと介入した憲兵や特高警察と対峙しての労働争議でした。

帝国海軍の反戦水兵

 日本帝国海軍のなかでも、水兵の反戦運動がありました。
 呉軍港(広島県)で、日本共産党の反戦新聞「聳(そび)ゆるマスト」が発行され、軍艦に持ち込まれました。
 この活動に、愛知出身の海軍水兵、山口義次、佐藤彊が参加していました。

自民党改憲案

 自民党が参院選公約とした改憲草案は、憲法前文を全面的に書き換え、現前文の「(日本国民は)政府の行為によって再び戦争の惨禍の起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」を削除しました。

国防軍規定

 第九条の二 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。
5 国防軍に審判所を置く。

日本共産党の参院選躍進 県民の恒久平和の願い表す

 「反戦平和の党」といえば、世界も認める日本共産党です。先月15日に91回目の党創立記念日を迎えた同党は、創立以来、反戦平和・民主主義の主張を曲げずにつらぬいてきました。

 同党は7月の参院選で、安倍・自民党の改憲路線に真っ向から対決。9条堅持を訴えました。同党の躍進に、9条改憲に反対し、恒久平和を求める県民の意思が表れています。