愛知民報

【13.08.04】参院選 共産党躍進で政党関係変化 

 7月の参院選の日本共産党躍進は、政党間の力関係に激変をおこしています。
 各党の支持を示す比例票の伸び率のトップは日本共産党です。同党は名古屋市内の比例票で、維新、みんなを抜き、選挙区票で河村市長率いる減税日本を上回りました。

 今後、日本共産党の勢いが増幅すれば、2年後の名古屋市議選での“地殻変動”が注目されています。

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 河村市長は4月の市長選挙で42万7千票を獲得しましたが、減税日本の参院選候補の市内票は6万9千票。日本共産党の9万3千票に及びませんでした。

 減税日本は2011年の県・市議選で大躍進し、市議会第1党になりました。県議選は市内で13人が当選。市議選は各区で1~2名が当選しました。

 それがいまや、会派として生き延びることすらあやぶまれる有り様です。県・市議選の各区情勢は様変わりしています。

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 今回の得票面から見ると、日本共産党の市議獲得が視野に入る区が生まれています。現職市議をもたない千種、昭和、熱田各区で、維新、みんな、公明を抜き、3位に躍り出ました。7カ月前の衆院選では6位でした。

 参院選後の世論調査で、共産党支持率が民主党を上回る結果が出ています。2人区でも市議獲得へ意欲が高まっています。

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 日本共産党愛知県委員会は参院選躍進をふまえ、次期の国政選挙と地方選挙の積極戦略を検討することにしています。