愛知民報

【13.04.21】記者座談会 政党状況 大変革時代

 A 参議院選挙が3カ月後に迫った。安倍政権がねらう憲法改悪、消費税増税、原発再稼働を許すかどうか、日本の進路を問う重大な選挙になる。「大変革時代」といわれるいま、県内の政党状況を出し合いたい。

もろい支持基盤

 B 昨年の総選挙で政権復帰した自民党だが、大敗北した09年総選挙より県内の比例得票を減らした。政権基盤は弱体化している。参院選愛知選挙区候補を一人に絞った。 

 C 消費税増税、原発再稼働、TPP参加、改憲・国防軍…。どれも県民の利益や平和の願いとぶつかる。

 B 安倍政権の経済政策・アベノミクスは危険な?アベノリスク?と呼ばれている。

民主王国崩壊

 A 民主党は最近、元県連幹事長で現職の愛知県議が離れた。

 B 名古屋市議会の民主党は第1党から第4党に後退している。

 C 名古屋市長選では改憲右翼の前自民市議を支援している。守山・南区の市議補選では、自民・民主のもたれ合いで生き残ろうとしている。

 B 最大の支援団体の「連合」は、民主党の自民党化を組合員に説明できない。市長選は「自主投票」だ。

 C 参院選愛知選挙区は現職一人に絞り、防戦だ。自民党の安倍路線に対立軸が示せない。すり寄っている。

「減税」破たん

 A 暮れの総選挙で巨大メディアが持ち上げた「第3極」勢力はどうか。

 B 河村「減税日本」は機能停止状態。一枚看板の「減税」は庶民減税ではなかった。大企業・富裕層に恩恵が厚い。「中日」は「減税 庶民に届かず」と書いている。
 
 C 河村「減税」は公的福祉解体、福祉民間まかせの構造改革がねらい。市長は「福祉は地域委員会にまかせ、市役所は名古屋城づくりをやる」と言う。

反動の突撃隊

 B 日本維新の会は昨年の総選挙で県内でもバブル得票したが、足場がない。大阪の橋下、東京の石原の「にわか政党」だから。維新は参院愛知選挙区に独自候補を擁立できない。「みんなの党」新人を支援する。

 C 維新は、安倍政権の改憲・軍事大国化の突撃隊になっている。南区市議補選に新人を擁立したねらいは橋下流の強権政治を名古屋に持ち込むこと。反動的逆流を許さないたたかいが重要だ。

がんばり時

 A 「2大政党」戦略や「第3極」戦略のゆきづまりと破たんが劇的にすすんでいる。

 B 日本共産党と革新勢力の前進をはばんできた壁がくずれつつある。日本共産党のがんばり時だ。