愛知民報

【13.04.21】自民党改憲案を批判 東海放送人九条の会 大西五郎さん(元CBC記者) 

 
 元CBC記者の大西五郎さんは7日、自身が代表運営委員をつとめる「東海放送人九条の会」で、「戦前の再現を狙う自民党の改憲草案」と題して講演し、自民党案の問題点を語りました。

 大西氏は自民党案の9条改定にふれ、「国防軍で集団的自衛権を行使し、さらに公の秩序の維持を名目に国民の監視を強めるものだ」と厳しく批判。さらに「緊急事態」条項を規定し、国民を取り締まる独裁国家をつくろうとしていると指摘しました。

 天皇条項について「元首である天皇は内閣より上という考え方をとっている」と強調。天皇中心の国家になり、憲法そのものが破壊される危険に言及しました。

 同氏はまた「自民党改憲案の問題は9条だけではなく、憲法を国民の権利を守るものから国民を統治する手段に変えようとするもの」と指摘。

 「国民の過半数が9条改定に反対していることに運動の展望がある。7月の参院選がたたかいの正念場だ」と述べ、九条の会の飛躍的な発展を呼びかけました。