愛知民報

【12.11.18】日本共産党 市田忠義書記局長迎え演説会 躍進、東海・愛知から

 日本共産党愛知県委員会は市田忠義書記局長を迎え、12日、名古屋市公会堂で「党躍進大演説会」を開きました。市田氏は「総選挙で650万票、議席倍増をめざす。比例東海ブロックから佐々木憲昭さん、かわえ明美さんをそろって国会に送り出してほしい」と呼びかけました。会場を埋め尽くした参加者は、大きな拍手と声援で応えました。

 
 総選挙が迫るなかで「今頑張らなくて、いつ頑張るのか。わくわくした気持ちです」と切り出した市田氏。
 自民党化した民主党や、さらに右傾化した自民党、恐怖政治の危険を持つ「維新」など反動の逆流が台頭してきていることを指摘しました。
 市田氏は、一方で「国民の中に新しい政治を求める頼もしい流れが強まっている」と強調。 原発ゼロ、TPP反対、米軍基地・オスプレイ配備反対などの一点共闘の広がりを紹介。「注目すべきは、これらの運動を通じて、怒りの矛先が米国いいなり、財界中心という政治の2つの害悪に向けられていることです」と語りました。
 「日本共産党は2つの害悪を大本から断ち切る改革ビジョンを示している」と述べ、同党の「経済提言」や「即時原発ゼロ提言」など解決策を縦横に語りました。
 市田氏は「今、政党のあり方が問われている」と述べ、日本共産党は地方議員や党支部が草の根で国民と結びついて活動し、自民党前総裁も「敵ながらあっぱれ」と述べたことを紹介。「この党の躍進でこそ政治は大本から変わる」と訴えました。

「広げたい」 参加者が感想

 市田氏の訴えに、参加者から「アメリカと財界の言うことしか聞かない民主、自民、公明の政治に対抗できるのは共産党しかないと思った」「個々の力を生かして議席倍増に向け、有権者との話し合いを広げなければ」「政治の問題点が浮き彫りになってよかった」「共産党の姿をあらゆる機会に広げたい」「これまでとは違う危険な状況だ。比例でも小選挙区でも当選してほしい。『しんぶん赤旗』を読ませてもらう」といった感想が寄せられました。
 12人の小選挙区候補も議席に挑戦する決意を表明。井上哲士参院議員、もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補が「総選挙での『議席倍増』と来年7月の参院選勝利をめざしがんばる」と訴えました。

比例東海ブロック 佐々木、かわえ氏決意

 
 衆院東海比例予定候補の佐々木憲昭衆院議員、わかえ明美の両氏が「比例東海の2議席獲得に全力でたたかう」決意を表明しました。
 佐々木氏は「共産党の議席倍増で、消費税増税の実施をストップさせる国会をつくろう」、かわえ氏は「何としても国会に駆け上り、政治を温かい福祉の心で満たしたい」と訴えました。

増税路線の対極  対案示す日本共産党

 国民総生産(GDP)が落ち込むなか、先の通常国会で民自公3党が談合で決めた再来年の消費税増税実施に、県内の経済界からも不安と反発が広がっています。
    
 10日に自民・石破幹事長、翌11日には民主党の岡田副総理と細野政調会長が愛知入りしました。 
 両党は党と支持基盤の崩れをつくろいながら、財界要求の消費税増税実施に道筋をつけようとしています。
   
 「第3極」勢力も増税派で、民自公3党と同極です。日本維新の会の橋下氏は消費税「11%」を主張、「太陽の党」の石原氏はもともと消費税増税論者です。
 河村名古屋市長は、石原・橋下氏との連携をさぐっています。「反増税」を看板にしながら、増税勢力追随です。
    
 民自公3党と「第3極」の増税路線にたいし、「消費税に頼らない別の道がある」と社会保障充実・財政再建の対案を示しているのが日本共産党です。
 同党は「議席倍増で消費税増税にストップを」と支持を呼びかけています。
 政治決戦が迫っています。