愛知民報

【12.11.11】記者座談会 解散総選挙 「攻め」の共産党に注目

全国遊説

 A 解散・総選挙に備え各党の動きが激しくなっている。民主党は今月、愛知など全国11カ所 で「政策進捗報告会」を開く。  

 B 民主党の前原国家戦略相は愛知2区の現職の応援に入った。自民党の石破幹事長は愛知7区の元職の押し上げに駆けつけた。維新の会も東海地方で街頭演説をはじめる。

 C 日本共産党は、12日に市田書記局長を迎える演説会を名古屋市公会堂でひらく。いよいよ各党激突だ。

同質同類

 A 橋下・維新や石原新党、大村愛知県知事、河村名古屋市長が、「2大政党」に対抗する「第3極」の形成に動いている。

 B 民主、自民と「第3極」は同質同類。橋下氏は独裁志向、石原氏は名うての改憲・核武装論者だ。

 C 愛知県民は「第3極」のインチキを体験している。「自民も民主もダメ」の流れを受けて登場した大村・河村タッグだったが、県政・市政の中身は「庶民革命」どころか「金持ち革命」だった。減税日本はぼろぼろ、大村・維新は実体がない。

反動か、進歩か

 B 一方、消費税増税阻止、原発ゼロ、TPP反対など国民運動がかつてなく高まり、日本共産党の改革提言が注目されている。

 C 南知多町で、漁師の自民系議員が原発ゼロの政策を聞きたいと共産党演説会に来た。
 外交重視の日本共産党の領土問題解決の提言は、日中関係の悪化を心配する経済界からも共感を得ている。

 A 日本共産党のビラは「民主党に裏切られ、もう自民党にはもどりたくない。どうするこの日本――改革のビジョンをしめし、国民とともに行動します」とアピールしている。ある保守の町長が読んで感心したという。

 B 共産党は「議席倍増」をめざす攻めの総選挙方針を決めた。こんどの総選挙は、古い政治にしがみつく反動的逆流と、新しい政治をめざす国民と日本共産党の共同のたたかいになるね。