愛知民報

【11.11.20】TPPに参加するな 県内でいっせい宣伝 トラクターも登場

 
 野田佳彦首相がTPP(環太平洋連携協定)交渉に参加を表明したことに、県内でも「国内農業をつぶすな」「食料自給率を下げるな」と抗議が広がっています。日本共産党愛知県委員会は8日、駅やスーパー前など104カ所でいっせいに演説やビラ配布などの宣伝を繰り広げました。

 豊橋市では、農民運動愛知県連合会(愛知農民連)と新日本婦人の会豊橋支部、日本共産党東三地区委員会がトラクターにむしろ旗を掲げ共同宣伝をおこないました。早崎英夫・元農業委員や斎藤ひろむ市議らがTPP参加反対を訴えました。

 5ヘクタールを耕作するキャベツ栽培農家の男性(52)は「米作、畜産への打撃は野菜にも悪影響を及ぼします。稲わらや牛ふんは野菜の生育に不可欠な堆肥の原料ですが、堆肥供給は畜産ルートに頼っています。TPPには反対」と怒りをこめて話していました。

 安城市、瀬戸市、一宮市の宣伝では、ビラの受け取りが良く、「TPP反対の署名をしたい」「アメリカいいなりではいかんね」「もっと宣伝してほしい」などの激励が寄せられました。

 大口町と阿久比町では、町内全域を宣伝カーが回り、辻つじで演説も行われました。刈谷市ではJR刈谷駅やスーパー前で訴えました。名古屋市中村区では7日から3日連続の宣伝が行われました。

 同市緑区では「平和・民主主義・暮らしを守る懇談会」が、JR,名鉄、地下鉄の全駅でTPP反対を訴えました。