愛知民報

【11.11.20】全国青年大集会 声を上げ、確信広げる 日本民主青年同盟愛知県委員長・つながればかえられる実行委員長 都出浩介

「つながれば変えられる」 雇用・就活の調査も

 
 10月23日に東京・明治公園で行われた全国青年大集会2011に、全国から4800人、愛知県から昨年を上回る122人の青年が参加し「『震災だから』じゃすまされない!まともな仕事と人間らしい生活を!」と声をあげました。

 愛知県では今年の春から、集会に向け運動してきました。日本民主青年同盟(民青同盟)愛知県委員会は、3月11日の東日本大震災以降の青年の仕事や生活の実態を調査しようと、一つひとつの班会議で変化を出し合い、全県のハローワークでも実態調査を行いました。

 ハローワーク調査では、「3月末に派遣社員が一室に100人集められ、震災で業績が悪くなったからと全員解雇された」(電気関連会社)、「津波で本社の倉庫が流され、会社から自主退職を迫られてやめた」(運送会社)など、「震災だからしようがない」と思わされている青年に多く出会いました。

 班会議でも、「震災で第一希望の会社が企業説明会をとりやめ、就活に希望がない」(大学生)、「大企業の土日操業で休日保育が増えて手が回らない」(保育士)などの実態を話し合いました。

 そして、民青同盟や愛知県労働組合総連合(愛労連)、愛知県学生自治会連合(県学連)など8団体がつくる「つながればかえられる実行委員会」(昨年結成)は、愛知から青年がつながって声をあげようと、毎月会議を開いて話し合いました。

 実行委員会は全国集会に向け、10月10日に愛知青年大集会「若者コレクション」の開催を決め、青年・学生実態アンケートをすすめました。9月8日には全国集会のSTUND UP(スタンド・アップ)集会として、震災後の青年を取り巻く雇用情勢を学び、実態を交流しました。

 愛知集会には110人が集まり、これまでつながりのなかった高校生や学生、労働組合の青年が堂々と要求を掲げました。「つながればかえられる」確信が広がったことが、全国集会に向かう力となりました。

 全国集会には、愛知からバス2台、各地域、労働組合の青年が車や電車で参加しました。ビニール傘やプラカードに「休みがほしい」「安定した仕事を」などの要求を掲げ、集会とデモに参加しアピールしました。

 集会初参加の23歳の青年は「こんなに多くの青年が集まったことがすごい。社会をかえられると思った。もっと前から参加しておけばよかった」と語っています。

 集会にむけてゼミやサークルの仲間10人以上と対話した大学4年生の女性は「自分たちが行動しないといけないと思った。青年が声をあげれば社会は変えられると、愛知の仲間と話し運動を広げたい」と意気込みを語っています。

 愛知の参加者の半数が初参加だったことも特徴でした。その青年たちが青年大集会2011に向かう取り組みや集会参加を通じて、堂々と声をあげることを知ったことが今後の雇用と暮らしを守るたたかいを担う力になると確信しています。

 新たなたたかいの発展の道を開く、歴史的な集会だったと感じています。今後も声をあげて多くの青年とつながり、社会を変えていくために力を尽くそうと考えています。