愛知民報

【11.03.13】トヨタテストコース・アセス「結論先にありき」

 
 トヨタ自動車が豊田、岡崎両市の境の地域に自動車のテストコースをふくむ研究開発施設を建設する計画で、その用地造成事業にあたる愛知県企業庁が作成した環境影響評価準備書の縦覧がおこなわれています。名古屋市、岡崎市、豊田市で3月24日まで。
 用地全体の面積は約652¥外字(8468)。西側に実験棟などの研究開発施設、東側にテストコースを建設する計画。施設建設にともなう改変区域の面積は約270¥外字(8468)。テストコースが約113¥外字(8468)を占めます。
 用地造成事業の環境影響の焦点は、ミゾゴイ、ハチクマ、サシバなど希少種が生息する生態系への影響。
 準備書は、低騒音型機械の採用、樹林や水田環境の「創出・向上」など環境保全措置をおこなうとし、「動物への影響については、事業者の実行可能な範囲内でできる限り回避・低減されていると評価」しています。
 計画地を見ている日本共産党愛知委員会の林信敏自治体部長は「用地造成・建設の結論先にありきだ。県はやれる対策はやった、結果には責任もてないという準備書」と批判しました。
 準備書の説明会は3月19日に豊田市内、20日に岡崎市内で開催されます。