愛知民報

【10.05.30】崩れる「2大政党」の壁 参院選 躍進のチャンス 意気込む日本共産党

 「自民か、民主か」から「自民も民主もダメ」に国民意識は大激変。日本共産党は「党躍進の大きなチャンス」と意気込んでいます。近年、同党の前進をはばんできた「2大政党」の壁が崩れつつあることは確か。あれこれの「新党」も中身は自民党と同じ“名ばかり新党”。参議院選挙は目前。愛知の日本共産党は比例と選挙区の議席増へ全力をあげています。
 

本番並み

 日本共産党の、かわえ明美比例予定候補、もとむら伸子愛知選挙区予定候補は、街頭演説、屋内演説会、集会あいさつ、支援者訪問など選挙本番並みのハードスケジュールをこなしています。

 かわえ予定候補は21日、三重県鳥羽市からフェリーに乗船し愛知県田原市の伊良湖へ。伊良湖で街頭演説し伊勢湾フェリーの存続に努力すると語りました。その後、名古屋市の瑞穂区、守山区の演説会へ。

 23日は岐阜県恵那市から名古屋市南区の演説会に駆けつけ、「日本共産党の躍進で政治を変えよう」と力を込めました。

 もとむら予定候補は22日、名古屋市港区の演説会後、中区で青年とリレートーク。23日は栄、金山などでの女性後援会のキャラバン宣伝に参加。つづいて日本民主青年同盟との懇談や名古屋市内での演説会など早朝から夜まで駆け回りました。

幹部乗り込む

 内閣支持率が急降下する愛知選挙区に2人を立候補させる民主党は、党幹部が次々と来県し押し上げに躍起。

 小沢一郎幹事長は23日、愛知県体育館で開かれた全国郵便局長会通常総会に出席。「郵政『改革』関連法案を成立させるので選挙支援を」と求めました。総会後は「連合」や業界団体を回り支援を要請しました。

 赤松広隆農林水産大臣は口蹄疫対策の所管大臣でありながら19日、愛知に戻り、名古屋駅前で選挙区候補と街頭演説をおこないました。

議席維持に必死

 国会議員の離党が相つぐ自民党は新人に交代し議席維持に必死。名古屋市内で17日開いた、女性のつどいには谷垣禎一総裁が駆け付け、「何としても勝ちぬく」と悲壮な訴え。
 27日の選挙区候補の事務所開きには神田真秋知事が参加するといわれています。

機関紙拡大

 愛知選挙区に候補者を立てない公明党は比例に集中する取り組み。

 県内各地で時局講演会を開催。山口那津男代表が14日に半田、草川昭三副代表が23日に岡崎で、愛知県出身の比例候補とともに支援を訴えました。

 同党は「公明新聞購読推進を参院選勝利の突破口に」をスローガンに、有権者1%の読者を目標に公明新聞の読者拡大運動を展開しています。

“名ばかり新党”

 みんなの党の渡辺喜美代表は15日、名古屋で街頭演説。「河村たかし名古屋市長を応援している唯一の政党」を強調。河村市長支援者の取り込みをねらっています。

 「新党改革」の舛添要一代表は24日、名古屋市内で講演。「私たちが政局のキャスチングボートを握るため選挙に勝ちたい」と、他党派との連携を視野に入れた発言をしています。