愛知民報

【10.04.11】政治を動かす県民のたたかい 総選挙後の情勢変化 共同の新しい広がり

自民も民主も

愛知県漁連と懇談=3月24日、名古屋市
 2009年の衆議院選挙で、有権者は自民・公明政権を退場させる歴史的な審判を下しました。

 総選挙後、政権に就いた民主党は、後期高齢者医療制度廃止の先送り、抜け穴のある労働者派遣法改正案、「国外・県外移設」の約束をほごにする沖縄・米軍普天間基地のたらい回しなどの公約破りを繰り返し、鳩山内閣の支持率は急落しています。民主党は「大企業優先、アメリカべったり」という自民党政治の大もとにメスを入れることができません。

広がる対話

 従来“保守地盤”といわれていた農協、医師会、業界団体で、自民党支持が崩れ、日本共産党との対話が広がっています。

 日本共産党のかわえ明美参院比例候補、もとむら伸子参院愛知選挙区候補、県内の地方議員が、昨年からJA、医師会、森林組合、漁業協同組合、商工会議所などの団体幹部や自治体の首長と懇談しています。

 かわえ明美比例候補は野村武文、山本シモ子両市議とともに2日、刈谷商工会議所の渡辺富香専務理事と懇談。同専務は「廃業・倒産で会員数が減っている。自動車産業は回復気味だが、建設業は厳しい」などと状況を説明。かわえ氏らは刈谷市の岡田義和副市長とも懇談しました。

 もとむら伸子選挙区候補は2日、設楽ダム建設予定地に入り、「設楽ダムの建設中止を求める会」の市野和夫代表から話を聞きました。日本共産党は「ダム建設で愛知の豊かな自然を壊すな」と運動しています。

政治を前に

 日本共産党は、1月に開いた第25回党大会で「過渡的情勢」のもとでの課題として、?国民要求にこたえて現実政治を前に動かす?対米従属と大企業中心の「二つの異常」をただす改革をめざす国民的合意をつくる?情勢の反動的逆行を許さないという同党の任務を提起しました。

 県民は「声を上げれば政治は変えられる」という自覚を高めています。

「一緒にやろう」 日本共産党一宮市議 いたくら正文さん(県議予定候補)

 一宮市でも、従来保守的といわれてきた団体と懇談しています。

 保守地盤が崩れて、政策で共同しようという雰囲気が広がっていることを実感しています。

 一宮市では10月から市内にある面積1000平方メートル以上、従業員100人以上の企業に事業所税が課税されることになり、商工会議所では「繊維業は中小企業でも面積が広く、課税されると本当に厳しい。減税実現にがんばってほしい」と言われました。商店街でも「地域活性化のために意見を出し合おう」と話しています。

 今まで共産党と接点がなかった人たちと「一致する政策で一緒にやろう」と話せるようになっています。大いに打って出る時だと思います。