愛知民報

【10.04.04】介護・福祉の職場 人手不足 依然深刻

 介護保険制度実施から今年4月で10年目。愛知県では介護・福祉分野の人材不足が深刻になっています。

 2009年の県内就業状況によると、医療・福祉分野の年平均就業者は15万9000人。前年より1000人減りました。愛知介護の会は県内で1万人以上不足していると見ています。

 介護・福祉分野では低賃金と過重労働のため、職員が次々と退職する一方、新しく就労する人が減少しています。

 人材不足は、自公政権による社会保障費の抑制政策が招きました。厚生労働省は昨年、介護報酬を3%アップしましたが、待遇改善に結びついていません。

 名古屋市のグループホームで働く男性(29)は「14万8千円の基本給は5年間変わっていない」といいます。

 関係団体や日本共産党は民主党政権に対し、社会保障費の増額、介護・福祉職員の待遇改善を求めています。

愛知県補助金カット

 民間社会福祉施設の職員給与を支えてきた愛知県の「民間社会福祉施設運営費補助金」は、神田県政(1999年発足)のもとで削減されつづけています。

 補助金総額はピーク時の1993年度は43億円。今年度は19億8800万円と、ピーク時の半分以下になりました。