愛知民報

【10.03.21】民主党県内国会議員 企業団体献金にどっぷり

 小林千代美衆院議員陣営への違法献金で北海道教職員組合の幹部が逮捕されるなど、民主党の「政治とカネ」の問題に批判が高まっています。愛知県内の民主党と同党議員の政治団体は、連合加盟の労働組合と関連企業などから多額の企業・団体献金を受けています。(総務省および愛知県選挙管理委員会発表の2008年政治資金収支報告書より)

 赤松広隆農林水産大臣(衆院議員)が支部長の民主党愛知県第5区支部は08年、赤松氏の出身労組の全日本運輸産業労働組合連合会から2000万円、全日通労働組合本部と5つの支部から2500万円など、企業・団体献金の総額は8832万円にのぼります。

 古本伸一郎財務政務官(衆院議員)の政治資金管理団体「政伸会」は、全トヨタ労組連合会の政治団体「全トヨタ政治に参加する会」から3500万円を受けています。ほかに古本伸一郎後援会が3000万円、古本氏が支部長の民主党愛知県第11区支部も3250万円。古本氏の関係3団体はトヨタ関連団体から合計9750万円をもらっています。

 全トヨタ労連出身の直嶋正行経済産業大臣(参院議員)もトヨタ関連団体から5250万円の献金を受けています。
 民主党愛知県連の伴野豊前代表(衆院議員)が支部長の民主党愛知県第8区支部は、新日鉄労働組合から120万円の献金。

 現県連代表の牧義夫衆院議員が支部長の民主党愛知県第4区支部には、人材派遣企業やパチンコ業界など115の企業・団体から1809万円の献金がありました。

 民主党や同党議員が労組や企業の丸抱えであることを示すもので、「企業・団体献金はただちにやめよ」の声が強まっています。