愛知民報

【10.01.24】河村名古屋市政暴走ストップ 福祉も民主政治も「壊してかん」

 
 「庶民革命」を看板に自らを“平成の信長”という元民主党代議士の河村たかし氏が名古屋市長に就任して8か月。1月13日、市民が市役所前でデモ行進し「公約違反の金持ち減税のツケを弱者に押し付けるな」と河村市政批判の声を上げました。同夜開かれた市民集会には主催者の予想を超える市民らが集まり、「市長は福祉と民主政治を守れ」と訴えました。

800人超す市民集会 1月13日

 
 「開始時間前に座りきれないほどの沢山の人を見て、今の市政に怒りが増していることを実感」―。市公会堂4階ホールは満員。ロビーにあふれ「1000人位集まった」の声も。

 河村市長は就任後、保育園や病院の市営廃止・民営化計画を発表。「市民税減税」の中身は「金持ちはゼロ」の公約を裏切る大企業・金持ち優遇。福祉は地域委員会に任せ、区役所の会社化も考えています。そんな「構造改革」のため、議員定数を半減し市長のワンマン体制をつくる「議会改革」のねらいも見えてきました。

 集会では、河村市政への不安と批判が噴出しました。

 「市立病院をなくすなら減税はいらん」(中村区民)

 「大企業減税で企業が名古屋に集まるというのは陳腐」(年金者)

 「市長は『従軍慰安婦』と南京大虐殺を否定し9条も変えるべきと主張している。許せない」(緑区・女性)

 「市職員は10年で6000人減らされ、さらに来年度は300人削減。市民と共同してたたかいたい」(市職労役員)

 「民主主義を逆用した独裁的な政治の危険」(大学教授)

 市民集会は、暮らしの要求と民主主義を守る課題が結びつき、市民と市職員との連帯が広がった画期的な集会になりました。

「壊してかん」

 名古屋弁では「こわゃぁーてかん」と言う。「壊してはいけない」ということ。