愛知民報

【09.06.21】名古屋市の生活保護 12ヵ月連続増 雇用破壊を反映 

  職を失う人が増え、名古屋市の生活保護世帯数が12カ月連続で増加しました。

 名古屋市の生活保護世帯は昨年4月末が2万1653世帯。今年4月末には3600世帯以上増えて2万5257世帯になりました。12カ月連続増は過去最多です。

 母子や障害者を除く64歳以下の「現役世帯」が1850世帯から3766世帯1年間で倍増しています。全体に占める「現役世帯」の割合は8・5%から14・9%に増えました。「現役世帯」の増加率は全国トップ。「非正規切り」全国最悪の愛知の状況を反映しています。

 名古屋市は2008年度の生活保護予算(507億円)が不足し、今年2月の補正予算で14億円を増やしました。今年度予算では、さらに11億円増やし532億円としました。

 市の担当者は「今年も予算不足が懸念される。財政援助や雇用対策など国の支援が必要」と話しています。