愛知民報

【09.03.22】鳥インフルエンザ 感染防止、農家支援を 日本共産党 せこ、八田氏が県に要請

全国一のウズラ産地ピンチ

 愛知県豊橋地区は全国一のウズラ卵の産地です。ここが鳥インフルエンザウイルスの感染でピンチに直面しています。

 ウズラの卵は、中華料理やざるそばなどに欠かせない食材です。主な産地は愛知県。県内のウズラ卵の産出額は29億円(2006年)。全国シェアの7割近くを占めます。

 飼育農家数はわずか35戸。その半数は豊橋市内です。

 2月26日、豊橋市内の飼育場のウズラから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

 感染の2例、3例も確認され、殺処分、移動制限、生産制限と規制が進み、風評被害も広がり、ウズラ卵の出荷は激減。産地崩壊も心配される重大事態に直面しています。

 日本共産党のせこゆき子、八田ひろ子両衆院比例東海ブロック候補らは3月11日、豊橋市内のウズラ農家や豊橋養鶉(ようじゅん)農業協同組合を訪れ、実情と要望を聞きました。せこ氏は昨年、同党の「農業再生プラン」を持って同組合と懇談しています。

 同協組の木村政雄営業部長は「返品が急増しており、目に見えない風評被害が始まっています。ふんから作るたい肥の出荷もできず困っています。被害補償と農家の心のケアをしてほしい」と、窮状を訴えました。

 せこ氏らは愛知県東部家畜保健衛生所からも状況を聞きました。加藤康所長は「風評被害にならないように大きなスーパーで売ってくれると安心です。国に対しては産地をつぶさないように農家を支援してほしい」と要望しました。

 愛知県は開会中の定例県議会に、総額約4億6千万円の緊急対策を計上した補正予算案を提出しました。農家の損失補てん、経営資金の借り入れ助成、と、消毒など防疫活動費が盛り込まれています。

 せこ氏は調査を受けて3月13日、愛知県にたいし、早急に検査を完了させ、その後の対策を明確にすること、移動制限区域内の清浄性確認を早急に行い、移動制限を早期に解除することなどを申し入れました。