愛知民報

【08.11.23】派遣 労働災害 倍増 愛知労働局管内 

 愛知県内の派遣労働者が危険な業務に従事し、労働災害が大幅に増えていることがわかりました。厚生労働省愛知労働局がこのほど発表した2007年派遣労働者の労働災害発生状況(休業4日以上の死傷者数)によると、07年は397人で前年の2倍を越えています。

 この4年間の労働災害総数が横ばいのなかで、派遣労働者の労災倍増は異常です

労働災害による休業4日以上の死傷者数

  04年  05年  06年  07年 
 全労働者  7,459  7,407  7,563  7,293
 うち派遣労働者   104   178   184   397

 派遣労働者の労災は建設業を除く全業種で増加し、最多は製造業の303人。運輸交通産業では前年の5倍です。

 製造業では自動車関連の輸送機械製造、金属製品で多発。労働災害の被害者のうち75.9%にあたる230人が女性です。

派遣労働者の業種別労災死傷者数(休業4日以上)

 業種  04年  05年  06年  07年
 製 造 業
 建 設 業
 運輸交通業
 貨物取扱業
 商  業
 そ の 他
 86
1

6
1
5

5

 123
0

14
4

13
24

 153
5

8
4

8
6

 303
1

41
15
21

16

 計  104  178  184  397

 原因は「機械への挟まれ、巻き込まれ」が38.9%を占め最多。職種経験別では1ヵ月以上3カ月未満が94人(31%)となっています。経験の短い人の災害が多いことから派遣先による安全教育や安全管理の徹底が求められます。