愛知民報

【08.11.16】薬害肝炎訴訟を考える 日本福祉大学9条の会が講演会

金田さんの講演を聞く学生ら
 日本福祉大学9条の会は8日、美浜町の同大学キャンパスで薬害C型肝炎訴訟をテーマに講演会を開き、学生や教職員、付属高校生ら250人が参加しました。

 同9条の会代表世話人の前原清隆教職員組合委員長は「講演会のテーマは平和・福祉を追及する大学の理念に合致する。憲法9条を守る運動を広げましょう」とあいさつしました。

 薬害C型肝炎名古屋訴訟原告の金田和子さん(55)が同訴訟の到達点と今後について講演。「救済法の成立で終わりではない。私たちの願いは薬害根絶です」と支援を訴えました。

 男子学生(19)は「売血が肝炎ウイルス感染の原因と聞き、貧困解決の運動をしたい」、女子学生(18)は「薬害があったことを忘れられるのが怖いという言葉が印象に残りました。多くの人に薬害問題を伝えたい」と話しました。