愛知民報

【08.04.06】地場産農産物 人気の直売所

大府市 げんきの郷
 地元の農産物を生産者が売る直売所の人気が高まっています。農林水産省が3月27日に発表した2007年度の全国の1直売所当たりの年間販売額は03年度の前回調査に比べ2割近く増えています。同省は「地産地消」が着実にすすんでいると見ています。

 JAあいち知多が出資するJAあぐりタウン「げんきの郷」(大府市吉田町)は2000年末にオープンした大規模直売施設。農産物マーケット、花き・花木の園芸店のほか、地元食材を使ったレストランや天然温泉が併設されています。観光スポットとしても定着し、年間来客数200万人、直売部分の年間取扱額は23億円。

 「中国製ギョーザの問題があってからお客さんが増えています。平日は地元、土日は名古屋の方が多いです」と案内嬢。

 マーケット内には、イチゴ、ミカン、フキ、ブロッコリー、コメ、ダイコン、鶏卵、牛・豚肉など知多半島産の農産物が豊富に並んでいます。

 お客さんにブロッコリーの選び方をアドバイスしているのは大府市内の生産者(80)。

 「よく売れています。亡くなったおじいさんの遺言を守り、農業を続けています。今朝とったブロッコリーをトラックで持ってきました」

 友人から評判を聞き、名古屋市内から初めて買物に来た女性(61)は「面白い。しょっちゅう来たい」と語っていました。