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【03.02.16】看護婦26年、まじめでやさしく弱い立場の人に政治の光を−「木村えみ」さん

 

定数3県議選・北区「木村えみ」さん

 2000年9月の東海豪雨。名古屋市北区では新地蔵川が決壊しました。木村えみさんは看護婦の経験を生かし、梅原紀美子名古屋市議とともに、喜惣治1丁目に生活医療相談所を開設。避難所となっている学校やコミュニティーセンターなどをあじま診療所の徳田秋医師と次つぎ訪問しました。

 避難所として開放された落合町ポンプ場の一室では生後3カ月の赤ちゃんがせきをしていました。木村さんは3回往診に駆けつけました。若いおかあさんに「病院に行くことができないときに診てもらえてほっとしました」と喜ばれました。

 「私は北区で26年間看護婦をしてきました。健康で長生きすることは、だれもが持っている権利です。お金がないために受診を控え重症化し、必要な医療や介護が受けられないという事態がひろがっています。これは許せません。病気の社会的背景にある問題を解決するためには政治を変えなければなりません」

 木村さんは北病院の外来、入院病棟、あじま診療所の各婦長を経て、地域の健康づくりを専門に担当。健康診断や健康づくりの学習会を開くなど地域医療や介護の充実のため第一線で活躍してきました。

高知の農家に

 高知県西土佐村。「日本最後の清流」といわれる四万十川が村の中央部を北から南へ流れます。木村さんは3人兄弟の長女として農家に生まれました。総児童数60人の小学校は複式学級でした。みんながわかるまで教え合い、助け合う気風の中で育ちました。

 農繁期には託児所が設けられ、木村さんが小学生のころ日曜日も託児所を訪ねて幼い子どもたちと遊びました。このころは保母さんになろうと考えていました。6年生のとき親類のおばあちゃんが脳卒中で倒れ、木村さんの自宅に引き取られました。

 「母が柱と柱の間にロープを渡して、毎日歩く練習をさせたんです。私は尿や便の容器を洗ったり、お風呂に入れてあげたりしました。おばあちゃんは畑の草むしりができるまでに回復したんです」

 中学3年のときに父親が交通事故で2カ月入院。このとき、献身的に働く看護婦をみて、「私も人に喜ばれる仕事につきたい」と看護婦になろうと決めました。

 昨年11月22日、佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子参院議員とともに国政・県政にかかわる要求実現のために政府交渉に参加しました。木村さんは、東海豪雨で河川がはんらんした教訓にたって、排水性を向上させ浸水被害を最小限にとどめるなどの対策をすすめることを約束させました。愛知県のサービス残業の実態調査を約束させ、147社の6千人に5億2千万円を支払わせることができました。

 木村さんは住民から相談や要望が寄せられると、県や市の担当課に出向いて解決にあたります。

 「生活保護を申請したいが区役所が取り合ってくれない。病気で働き口もみつからず病院に行く金もない」

 60代の男性の訴えに市の無料検診をすすめ、「治療が必要」との結果をもって区役所に同行。生活保護を受給できることになりました。

頼りになる人

 北区では、自民党の松川浩明氏(39)が3期目、民主党の塚本久氏(55)が7期目をねらいます。公明党は武藤辰男県議の引退にともない、現名古屋市議の桂俊弘氏(59)が立候補を予定しています。

 いずれも万博・空港など大型開発優先のオール与党県政を推進する側です。高齢者や障害者福祉、市町村のホームヘルパー派遣やデイサービスにたいする補助の削減、お年寄りの医療費無料制度の対象を68歳から73歳に引き上げるなど冷たい施策を次つぎと推進してきました。

 一方で自民、民主、公明各党は「就学前までの医療費無料化」「介護保険の保険料・利用料の減免」「障害者補助金カットをやめ、福祉の充実を求める」など県民の請願にはいずれも反対してきました。

 北病院で一緒に働いてきた元看護助手の辻野淳子さん(62)は「まじめで優しい人柄は看護婦からも患者からも慕われました。『政治を変えなきゃいかん』が口ぐせでした。県議になって医療、福祉の充実のために力を発揮してほしい」と期待を寄せます。

 電動車いすで生活している小島雅子さん(72)は「看護婦のときは地域ぐるみの保健活動のために奔走してくれました。高齢者医療やバリアフリーの事業に力を入れる県政に変えるには木村さんのような人が県議会にどうしても必要です」と語ります。

「こんどこそ」

 北区は特別養護老人ホーム待機者数が名古屋市内で2番目に多い行政区です。

 特別養護老人ホームへの入所は数年待ちです。それなのに神田県政は県立特養ホームを民間に移譲してしまいました。人口10万人あたりの介護施設は全国45位です。

 「国も県も医療、福祉改悪の目白押しです。そのもとで酸素吸入をしている人が『外出すると酸素を余分に使うから』と家に閉じこもる事態も生まれています。お金を心配せずに安心して病院にかかり、介護が受けられるような県政をつくります」

 街頭からの訴えに「あんたの言うとおり。医療改悪はめちゃくちゃだわ」と握手を求めてくるお年寄り、「木村さん、がんばって」と駆け寄る女性。

 モットーは「弱い立場の人に政治の光を」。区民との対話、支持拡大をめざして2度目の挑戦に「こんどこそ」と区内を駆けめぐります。

略歴

 1950年、高知県生まれ。高知県立中村高校卒。愛知県医師会立高等看護学校を修了。北医療生協北病院婦長、あじま診療所婦長を歴任。現在、北区介護を充実させる会代表世話人、産廃施設に反対する会役員、党北区県政対策委員長。趣味は絵画鑑賞、山登り。家族は夫、2男1女。北区下飯田町在住。

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