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【02.12.01】目で見る“酸性雨” 県消団連が見学会 変色したブロンズ像、コンクリートのつらら

2002年12月1日 「愛知民報」

 変色したブロンズ像、ツララのように垂れ下がったコンクリート――。県消費者団体連絡会などが11月22日、名古屋市内10数カ所をめぐり、酸性雨被害の実態を目で見ました。見学会には約30人が参加。南区公害病患者と家族の会の伊藤栄さんが案内しました。

 酸性雨はドイツで樹木が枯れたことから注目されました。オゾン層の破壊、大気汚染などが要因とされ、マツ枯れの主犯との見方もあります。

 市民会館前にあるブロンズ像は1973年に建立されたもので、雨にあたった部分が白っぽく変色。名古屋市能楽堂前の加藤清正像は1978年製ですが、振りかぶった右腕のひじに穴が開いていました。伊藤さんは「雨が降ると一番下の位置にあるひじに水滴がたまり、徐々に腐食したのではないか」と話していました。

 コンクリートのツララは県庁、名古屋市役所の本庁舎、鶴舞公園の噴水塔、JR笠寺駅から名古屋市総合体育館へ向かう陸橋の下で見られました。

 参加者たちは「色の変わったブロンズ像を見てびっくりした」「酸性雨の原因物質は二酸化硫黄や窒素酸化物など公害病の原因物質と共通している」などの感想を出していました。

<写真>白く変色したブロンズ像(名古屋市民会館前)

<写真>“ツララ”がたれさがった鶴舞公園の噴水塔

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