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【02.11.04】憲法を付け焼き刃にするな 奥平教授が改憲論批判

2002年11月4日 「しんぶん赤旗」

 愛知憲法会議は二日、名古屋市中区の市教育館講堂で、三日の憲法公布五十六周年を前に「いかそう日本国憲法|有事法制・メディア規制・改憲論を斬る」と題して記念講演会を開き、百人が参加しました。 (写真)

 憲法研究者の奥平康弘さん(東京大学名誉教授)が記念講演。衆院憲法調査会の「中間報告」について、「七百ページにわたって論点を並べただけで、憲法研究者にとっては何の役にもたたないもの。憲法改正論議に集約されたものにできなかったのは、国民が(憲法を守れと)抵抗した成果」だとのべました。また有事立法の危険性にふれ、(憲法の平和理念などが)「五十数年で終る、付け焼刃にしてはいけない」とのべました。

 ある女性参加者は「『中間報告』で環境権とか、プライバシー権といった新しい権利を憲法条文に追加すべきだとの意見があるが、住基ネットこそ個人情報の自己コントロール権を踏みにじるものだ」と訴えました。

 奥平さんは「最高裁判決にプライバシーという言葉が使われるようになった。人々のたたかいで憲法を成熟させることによって定着した。国民の努力によって人権は守られる」と話しました。


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