HOME > 資料集 > 活動と主張(バックナンバー) >

【02.10.05】ツキノワグマ出没に対応 愛知県がマニュアル 生態を理解し共生めざします

2002年10月5日 「しんぶん赤旗」

 愛知県が「ツキノワグマ出没対応マニュアル」をつくりました。愛知県では、ツキノワグマが五月に稲武町で人家近くに現れ、射殺されてしまいました。県内でツキノワグマが捕獲、射殺されたのは二十八年ぶりです。ツキノワグマは愛知県では「絶滅危惧種1A」に指定しており、マニュアルは、クマの生態を理解し、共生を目指そうというものです。

 これは、日本共産党の林信敏県議が現地調査し、県議会で自然破壊の開発至上主義からの転換を迫るとともに、保護の立場から対応マニュアル作成を求め、県側も検討するとしていたものです。

 マニュアルの内容の一部を紹介します。

 【共生するには】出会ってしまうとお互いに不幸な結果を招くことにつながるので、出没する場所に近づかないのが一番▽「鳴り物」(ラジオ、鈴、笛など)を身に付けアピールする▽生息地域でのはキャンプや登山では、食べもの、生ゴミを残さず、必ず持ち帰る。キャンプでは食べ物を人の近くに置かない。

 【万一出会ったときには】落ち着いて立ち止まる。大声、早い動きは避け、立ち去るのを待つか、距離が離れていれば、動きを観察しながら少しずつ後退する▽近づいてくるときは、荷物をクマのほうに投げ捨て、注意をそらしながら退避▽「死んだふり」は効果がなく、攻撃を誘う危険▽果物などエサになるものは体から遠ざける。

 マニュアルは市町村役場などへ配布。県のホームページに掲載します。

▲ このページの先頭にもどる