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【02.09.07】「欠陥です介護保険」 愛知県連絡会が見直し求めシンポ

2002年9月11日 「しんぶん赤旗」

 介護の充実を求める会愛知連絡会は七日、名古屋市熱田区の労働会館東館で百三十人が参加して、シンポジウムと第四回総会を開きました。 (写真)

 来年に向けて保険料を含む介護保険事業計画の見直しが検討されるなか、利用料が高くて必要な介護が受けられないなどの欠陥、問題点が明らかになりました。

 シンポジウムで、名南訪問看護ステーションきずなの伊藤紀子所長は「利用料が払えず、デイケアをやめて、とじこもりがちになり入院、健康が悪化」などの事例を紹介し、「利用料負担のため、必要な介護を受けられない」などの問題を指摘しました。

 東海学園大学助教授で老人施設研究会「サークル福寿草」の宮本益治代表は、公的責任が放棄され、「相互扶助」が押し付けられるなかで、「お金のある人は選べるが、低所得者は切り捨てられる」と強調。介護保険の実施後は「施設は高額所得者、在宅は低所得者」になってきたと発言しました。

 日本共産党の瀬古由起子衆院議員は「利用抑制で、自治体の給付実績が予算を下回っている。介護保険は国庫負担を削って導入した。国の負担を抜本的に増やし、自治体の役割を明確に責任を果たさせよう」と呼びかけました。

 介護の会は結成から三年二カ月で六十五自治体・行政区で「地域の会」を結成。

 低所得者の保険料の減免は十四、利用料は十六自治体へ広がり、名古屋市でも保険料軽減策の検討を表明しています。


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