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【02.06.02】名古屋で5千人集会 共産、社民などの代表訴え

2002年6月3日 「しんぶん赤旗」

 有事法制ストップ、憲法を守ろう―をかかげ、名古屋市で2日、5千人が集会、パレードをくり広げました。

 市民団体、労組、宗教者などと、政党では日本共産党、社民党、新社会党が参加する「テロと報復戦争反対、憲法9条を守る愛知実行委員会」が開いたものです。

 会場の中区白川公園には「ストップ有事法制  僕らは戦争したくない」「平和は戦争ではつくれない」などの横断幕やプラカードを持った人たちでいっぱい。

 豊川市からかけつけたという梅村実さん(52)は「憲法9条をどうしても守りたいという気持ちできました。日本は戦争を放棄し、五十数年発展してきたのですから」といいます。

 呼びかけ人の勝守寛・第9条の会日本事務局代表のあいさつで開会。様ざまな団体がリレートークで思いを訴えました。

 日本共産党の瀬古由紀子衆院議員が決意表明。「非核三原則の見直しの発言を“どうってことない”という小泉首相の発言は、この内閣の本質をものがたっています。国会延長を許さず、国民世論を大きくして有事法案を廃案に追い込み、憲法を大事にする新しい日本をつくりましょう」と呼びかけました。大脇雅子社民党愛知県連合代表、和田米吉新社会党県本部委員長が決意をのべました。

 参加者はアピール採択後、2コースに分かれて市内をパレードしました。

“有事法制阻止へ勇気出た”

参加者の思いは・・・

  「新聞の集会案内を見て参加しなくちゃいけないと思いました」(春日井市の柴田藍さん、23歳)など、2日午後、名古屋市中区の白川公園には、5千人が集まり、「有事法制反対」の声をあげました。参加者に、その思いを聞きました。

●甚目寺町の日本共産党甚目寺支部若者班の岡崎菜津子さん(24)は、「小泉首相」のライオンを閉じ込めたねずみ取りのかごを持って参加。「自分の大事な人たちを戦争に巻き込みたくないと参加しました。“備えあれば憂いなし”というが核戦争になれば破滅じゃないの」と語気を強めます。

●劇団「希求座」の団員、塚本大地さん(20)は「戦争が始まると演劇活動もめちゃくちゃにされてしまいます。歴史の転換点になるかもしれない」。

●研修医の橋本政宏さん(33)は「研修に忙しい毎日ですが、何かをしなきゃと参加しました。有事法制は、すべての上に戦争協力があります。患者優先のわけ隔てない医療のために有事法制は反対です」。

●労組の合宿で有事法制を学習したという名古屋市職員労働組合の保育士さんたち。石坂百合子さん(21)は「初めて条文を読んでみたら強制的な言葉ばかりでした」。板元千代さん(23)も「命令口調でいやな感じ」。北村真由さん(21)は「有事法案が通ったら戦場に送られるいまの子どもは決める権利がないなんておかしいね」。

●集会には日本ジャーナリスト会議やアムネスティインターナショナルの人たち、90歳を超える本山政雄・元名古屋市長も元気な姿を見せました。

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