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1市3町(西尾、一色、吉良、幡豆)の合併でシンポ

2002年2月26日 「しんぶん赤旗」

八田議員
自治体の役割変質が狙い
市  職
財政論議だけでは拙速
保守系町議
借金減らすために必要

 愛知県西尾市と、幡豆郡の一色、吉良、幡豆3町の合併問題を考えるシンポジウムが24日、吉良町で開かれました。

 日本共産党西三河地区委員会の主催。120人の参加者の中には、保守系地方議員や行政関係者なども。

 パネリストは、保守系吉良町議の山本一義、西尾市職労委員長の簗瀬貴央、県市町村課主査の藤田昇義、日本共産党参院議員の八田ひろ子の4氏。

 山本氏は、国、地方自治体も借金財政に陥っており、借金の減らすのが合併のテーマだとし、合併した方が経費の節約ができると語りました。簗瀬氏は財政問題だけでの合併論議は拙速であり、地域のコミニュティーを崩壊させていいのかとのべました。

 八田氏は、小さくても元気な自治体づくりをめざす取り組みは全国で広がっていると、押し付け合併反対する動きを紹介。国が合併を推進するのは、もっと公共事業の受け皿になる大きな地方自治体をつくり、住民の暮らしの下支えをする自治体の役割を変えようというものと指摘。

 賛否を問わず参加者の発言が続き、「いまの合併推進の動きは、国主導でやっていることに違和感がある。かつて大政翼賛会がつくられ、国策で一定の方向に持っていかれたことを思い出し、きな臭いものを感じる」と発言する人もいました。

 藤田氏は、質問に答える形で、「合併と自治体のサービスがよくなるかは基本的に別問題」「合併によって市町村の財政問題が解決するわけではなく、それぞれの市町村から出発して考えるべきだ」などとの考えを示しました。

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