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【04.03.12】徳山ダム必要あるのか 笠井あきら前参院議員ら
徳山ダム建設問題で中部地方整備局から聴き取り

3月12日「しんぶん赤旗」

 日本共産党の笠井あきら参院比例代表候補は10日、徳山ダム建設問題について、名古屋市の国交省中部地方整備局から聴き取りをしました。

 林信敏前愛知県議、江上博之前名古屋市議、柳沢けさ美八田ひろ子参院議員秘書も同行しました。

中部地方整備局で聞き取りをする(正面左から)林、笠井、江上、柳沢の各氏=10日、名古屋市

 同ダムは完成すれば総貯水量6億6000トンの日本最大のダム。2007年度完成めざし、揖斐川上流部の岐阜県藤橋村に建設中です。昨年、それまでの2540億円という事業費を、3500億円にも増額する計画変更案が出され、ダムの必要性とともに、関係する愛知、岐阜、三重の三県と名古屋市で大きな問題になっています。

 笠井氏らは、事業費増額の経過や理由、ダムの必要性をただし、「揖斐川に隣接する長良川河口堰(ぜき)の水は、3県が水利権を持ちながら、わずかしか使っていない。徳山ダムの前にまずこの水をどうするのか見通しを示すべきだ」と質問しました。

 徳山ダムの下流部から木曽川に導水する計画も浮上しており、「通常なら導水計画は当初の段階から出すのが当然。いまだにそれが決まらないのはなぜなのか」と聞きました。導水の費用は、ダム事業費には含まれておらず、この日地方整備局側が出した資料でも、木曽川の犬山へ導水するケースでは事業費が新たに700億円から900億円もかかることが示されました。

 事業費増額をめぐる問題は、来年度予算編成にもかかわることから、岐阜県、愛知県が水利権を大幅に減らす考えを打ち出しており、まだ態度を明らかにしていない名古屋市の対応も注目されています。

 一行は、名古屋水道労組とも懇談。同労組は市民団体とも共同し「徳山ダムをやめさせる会」をつくり活発な運動を進めています。

 

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