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「内部留保を社会に還元せよ」トヨタ総行動 声響く

大企業は社会的責任を果たせ」と訴えデモ行進する労働者ら=11日、名古屋市中村区

 「トヨタは内部留保を活用し社会に還元せよ」「全国どこでも最賃1500円以上を」―11日、「2020国民春闘勝利・第41回トヨタ総行動」が取り組まれ、名古屋駅前(名古屋市中村区)に参加者の声が響きわたりました。

 愛知県労働組合総連合(愛労連)などでつくる実行委員会の主催。約300人が参加し、「8時間働けば人間らしく、暮らせる賃金を」と書いた横断幕を掲げ、春闘方針を紹介したビラ入りティッシュを配りました。

 知崎広二・愛労連議長が「トヨタは内部留保を22・5兆円もため込んでいる。これを大幅賃金アップ、下請企業の単価改善に活用すべきだ」と強調。全労連の小田川義和議長は「大企業に富が集中する中、OECD加盟36カ国で実質賃金が下がっているのは日本だけ。大企業の貯めこみを労働者・国民に還元すべきだ」と述べました。

 参加者は駅前の繁華街をデモ行進し、駅利用者や買い物客に「大幅賃上げ」をアピールしました。

 実行委員会は1月31日にトヨタ自動車本社(豊田市)、6日にデンソー(刈谷市)などグループ企業5社に要請しました。

(2月12日 しんぶん赤旗)