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軍拡よりも国際協調 名古屋の集会で自衛隊の実態報告

「改憲を阻止しよう」と集まった会場いっぱいの参加者=11日、名古屋市熱田区

 名古屋市内で11日、「建国記念の日」に反対する集会(53回目)が開催され、会場いっぱいの200人以上が参加しました。県内の歴史、教育、憲法などに関わる団体でつくる実行委員会の主催。

 主催者を代表して名古屋市立高校教職員組合の斎藤大地氏が、「安倍首相が改憲に執念をもつなか、この集会で学び、憲法を守り生かす運動を広げよう」とあいさつ。同時刻に別会場で行われている、キリスト者集会の李正子(イ・チョンジャ)さんが連帯あいさつしました。

 日本平和委員会の布施祐仁「平和新聞」編集長が「憲法に自衛隊を書き込むと何が変わるのか」と題して講演。増大する軍事費と自衛隊の実態などを報告し、「いま日本がやるべきは、憲法9条を変えて大軍拡してアメリカの覇権維持に協力することではなく、憲法9条を生かした外交で朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争の終結を後押しし、北東アジアの協調的な多国間安保体制構築に向けてイニシアチブをとること」と強調しました。

 参加者は、「安倍政権による憲法9条改憲を阻止し、『思想・信教・教育の自由』を守る取り組みを更に発展させる」とする集会アピールを満場の拍手で採択しました。

(2月13日 しんぶん赤旗)