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戦争の悲惨語り継ごう 名古屋空襲75年 追悼法要行う

 名古屋空襲から75年。名古屋市名東区の「戦争と平和の資料館ピースあいち」で14日、犠牲者を追悼する法要が行われました。例年は周辺住民や来館者らとともに追悼しているものですが、今年は新型コロナウイルスの影響を受けて規模を縮小。ボランティアスタッフら15人が参加しました。

 参加者は、同館敷地内にある「平和地蔵」に一人ひとり手を合わせて犠牲者を悼みました。平和地蔵は、名古屋空襲犠牲者を追悼するためにつくられ、中区や昭和区と移動していたものを、2007年の同館開館にあわせて移転。法要は、毎年3月の第2土曜日に行われています。

 宮原大輔館長は「戦後75年が経過し、戦争体験を語れる人が年々少なくなっている。戦争の悲惨さを伝え、体験を語り継ぐ場として運営していきたい」と話しました。

 参加した男性(72)は「両親から名古屋城が燃えるなど名古屋空襲の話を聞いていた。だから戦争に向かうような改憲は反対。改憲しようとする自民党議員を減らさないかん」と話しました。

 名古屋空襲は、1945年3月からアメリカ軍による、軍需工場を中心に市街地への本格的な爆撃が始まりました。終戦までに60回以上の空襲により、約8千人が亡くなりました。

(3月18日 しんぶん赤旗)