ニュース

名東区14階建てマンション 日照権侵害 建設やめて 住民ら名古屋地裁に仮処分申請

名古屋地裁(左の建物)に入る申し立ての人々=2日、名古屋市中区

 名古屋市名東区のマンション住民が2日、南側に建設される14階建てマンションによって日照権を侵害されるとして、建設差し止めを求める仮処分申請を名古屋地裁に申し立てました。

 申し立てたのは「シーアイマンション第2本郷」の住民69人。市道を挟んだ南側の土地に、不動産会社サムティ(大阪市)が建設する14階建てマンションが建てば、多くの世帯が日影におおわれる時間があり、春分、秋分の日でも低層階では長時間、日が差さないといいます。住民らは日照が確保されるよう設計変更などをもとめましたが、サムティは応じませんでした。

 この地域は近隣商業地域で、本来なら市の条例で日影時間が定められており、14階建てマンションは建設できません。ところが、1996年に規制が緩和され、容積率400%の地域は条例の対象外になりました。

 住民らは、近隣商業地域であっても、多数のマンションが立ち並び、実態は居住地域に近いと指摘。条例の対象から外れただけで受忍限度の範囲としないのでなく、他の要素も十分考慮すべきだとしています。

 申立代理人の中谷雄二弁護士は、「普通は規制がかかり建設できないのに、規制緩和によって建設可能になっている。その点も争点になる」と強調しました。

 申立人代表の戸塚正美さんは、「(市道を挟んで南側に)壁ができる。外に洗濯物を干しても乾かない。普通の生活ができなくなる不安がある」と語りました。住民の伊藤菊久枝さんは、「ついの住み家として買った人も多く、今は高齢の住民も多い。14階建てマンションが建てば、今は冬でも入ってくる日差しが入らなくなる。高齢者は今さら引っ越しもできない」と述べました。

(12月6日 しんぶん赤旗)