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わがまちふるさと 弥富市〝文鳥職員〟に会える

文鳥文化を伝えるハクブンチョウの「ぶんちゃん」

 愛知県弥富(やとみ)市は、県西部に位置し、人口約4万4500人。伊勢湾と木曽川に面し、市内の大半がゼロメートル地帯になっています。

 金魚の養殖数は日本一で、春になると芝桜咲く弥富は「金魚と芝桜のまち」と呼ばれています。以前は、「金魚と文鳥のまち」と呼ばれていました。

 「ハクブンチョウ」発祥の地であり、日本で唯一の産地として、ピーク時には200軒以上あった文鳥農家が現在では2軒と激減。ハクブンチョウは存続の危機にさらされています。金魚農家も後継者不足など大変厳しい状況にあり、どんどん減らしています。

 ハクブンチョウは人懐こく、手に乗って遊ぶ愛らしい姿が人気です。しかし、ペット飼育数が全体的に減少するなか、ハクブンチョウの需要も低下。「お金がかかる」や「忙しい」など時間的、金銭的に余裕がないことが理由とされています。

 市内にある「弥富歴史民俗資料館」では、文鳥文化を未来に伝えようと昨年から“文鳥職員”の「ぶんちゃん」が働いています。

 動物とも触れ合い暮らせるような、そんな社会を取り戻し、弥富の金魚や文鳥も再び活気を取り戻す事を願っています。(那須英二市議)

(2月28日 しんぶん赤旗)